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2006年12月18日 (月)

ベートーベンとの和解

 ベートーベンの交響曲。子供の頃にさんざん聞いたので食傷していたんですが、数十年ぶりに最近また聞いてみてやっぱりいいなと。岩城さんが晩年、「メシアンなんかじゃなくてベートーベンを指揮していたい」とおっしゃっていた気持ちが少しわかるような。
      
ベートーベンねぇ。メロディーメーカーとしては最悪ですけどねぇ。
      
たしかにひどい。エロイカ(交響曲第3番変ホ長調)の第一楽章の第一主題なんてねぇ。(移動ドで)ドーミドーソドミソドーですよ。最終楽章にいたっては ド、ソ、ソ、ドだもんねー。メロディーじゃないもん。チャイコフスキーやドボルザークだったらこんなテーマは絶対使わない。ブラームスですら使わない。
      
単なる分散和音だもんね。ハ短調のピアノ協奏曲のテーマもひどいよなぁ。ラッミラッミ、ラッとか。
      
和声的にも大して複雑なことはやってない。せいぜい減7の和音が出てくるくらい。
      
それでもすばらしい。モーツァルトの音楽が「喜び、楽しさ、美しさ」せいぜい「疾走する悲しみ」でできているとしたら、ベートーベンに至ってはじめて「ド ラマ」が加わるんだな。壮大であったり悲愴であったり崇高であったり、逆に卑小であったり人間臭かったり。モーツァルトも晩年の、たとえば最後の二曲の交 響曲なんかは相当ドラマチックではあるけれどもね。
      
たったあれだけの素材からこれだけの大建築物をよくも、というところがベートーベンの偉大なゆえんだね。
      
まぁ、リズムに関しては非常に独創的といっていいと思うけどね。強烈なノリがあるし。
      
ベートーベンの交響曲は嫌いという方には第1、第2の二曲の交響曲をお薦めしたいですね。若々しさに溢れているからね。後年のしつこさがないし。さわやか。
      
ただ、あの曲の終わりのしつこい属和音と主和音の繰り返しだけはなんとかならんかと思いますけどね(笑)

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コメント

■やまもとさん

 ちょとしつもんです
 ベートーベンの第九を1枚、って言ったら
 何がオススメですか?

投稿: ゆきを | 2006年12月23日 (土) 10時04分

実は専門分野でないのであまり詳しくないのですが…

歴史的名演、というとフルトヴェングラー、カラヤンあたりですかねぇ。これらは定番といっていいでしょう。ショルティ版、それと新し目ではアバド版なんかいいんじゃないかな。新しい分、音がいいと思いますし。バーンスタインは好みが分かれるのであまりお勧めしません。

一応一押しとしてはラトル版、どうでしょう。スリリングな演奏であることは衆目の一致するところ。あまり伝統的ではないですが。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%
E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3-%E4%BA%A4%E9
%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC9%E7%95%AA%E3%80%8C%E5%
90%88%E5%94%B1%E3%80%8D-%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%
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B00006LF1Q/sr=1-36/qid=1166837352/ref=sr_1_36/
249-1267159-3873145?ie=UTF8&s=music

(長すぎて入らないので折り返してます。面倒ですがカットアンド
ペーストを7回お願いしますm(__)m)

小澤征爾版もあまり伝統的ではないところで勝負していますね。

詳しくは「クラシック招き猫」の掲示板にでも質問されたら嵐のように答えてもらえると思います。

投稿: Jun Yamamoto | 2006年12月23日 (土) 10時28分

>たったあれだけの素材からこれだけの大建築物をよくも

わはははーー!!!

どーもベートーベンって弾いてみたいと思わないんです。
山本さんのこの投稿見て、
「いいや、別に弾いてみたいと思わなくても」
と開き直る気持ちになりましたが、私もいつか和解する日がくるかも。

投稿: ぷら | 2006年12月23日 (土) 23時28分

■やまもとさん

 ども、ありがとうございます。
 最初見たとき、URLが切れてて、自分で検索して「ASIN: B00006LF1Qですね?」と書こうとここに来たら、、、。ご面倒おかけしましたm(_ _)m

》詳しくは「クラシック招き猫」の掲示板にでも質問されたら嵐のように答えてもらえると思います。

 とてもありがたいんですが、こっちが右往左往しそうなので、、、(笑)

 昨日深夜、再放送だと思うんですが、佐渡さんとかいう方が運命の出だしのとこのことを熱く語っておられました。「たった4つの音符で、あそこまで表現できるんですよ!すごいですねー!」って。

投稿: ゆきを | 2006年12月24日 (日) 00時18分

◇ぷらちゃん

聞くのはいいのですが、弾くのはねぇ、なんか労多くして…という感があふれているので(笑)。弾くのは『悲愴』『月光』くらいかな。弾けたら『告別』なんかはいいかなぁ。

◇ゆきをさん

佐渡裕さんのコメント、ベートーベンの音楽について「たった四つの音符<の動機の展開>であそこまで表現できるんですよ」という意味ならまったく同感です。でも出だしのところだけを熱く語っておられるのですよね。それはベートーベンを語るというより、だれかの演奏を語っていたのかな。「運命」の冒頭は指揮者によって表現が非常に異なるのは間違いないですから。

投稿: Jun Yamamoto | 2006年12月24日 (日) 00時33分

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